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懐かしきベルギー (ドイツ ボン) [海外雑記]

 『その日は、日本から知り合いの同僚が出張でベルギーに来ていたので、大聖堂Bonn_Muenste.jpg休みにベートーベンの生誕地、シューマンの終焉地、ボンにでも行き、観光でもしてお土産でも買おうと云うことになりました。私は、ベルギーに来てから既に3ヶ月を過ぎていたので、すっかり生活にも仕事にも車の運転にも慣れた頃で、同僚が泊まっているホテルに朝7:00頃ピックアップに行きました。休日の朝で、道路もそれほど混雑しておらず、ブリュッセルを出てE40を快調にアーヘンに向けて飛ばしました。』

 『ベルギーの高速は、制限時速が130Kですが、どこの国でも同じで、追い越し車線を制限時速を越えて飛ばしてくる車もあります。ドイツ高速.jpgそのような時は、内側車線に避けるのですが、内側車線は礼儀正しいトラックが時速90K程度で走っています。トラックの後ろに付くと急にノロノロ運転になり、しばらくするとイライラしてきました。そこで追い越し車線に出て、130Kまでスピードを加速すると、またまた後ろから車が追いかけてくるのがバックミラー越しに見えたので、アクセルを踏んで加速しました。ところがなんと、覆面パトカー.jpg追いかけてきた車が突然ブルーのクルクル回ライトを屋根に付けたのです。』

『え!! それって覆面パトカーですか。ベルギーにも覆面パトカーいるんですね。それで?』とM君。

『しまったと思った時は、覆面パトカーはみるみる私の車に近づき、止まれの合図をして来ました。私は路肩に車を寄せ、車から降りました。ドイツのお土産ビールジョッキ.jpg覆面パトカーから2人の警察官が降りてきて、一人が私になにやら話しかけて来ました。実際何を云っているのか分からなかったのですが、このような状況では、当然免許書を求めていることは察しが付きますので、免許書とパスポートをポケットから出し渡しました。すると、警官は免許書とパスポートを確認した後、またなにやら話しかけてきました。今度はスピード違反なので罰金を払ってくださいと云っているのが分かりました。私は、日本人で道路事情が良く分からなかったなどと、下手な英語で見苦しい言い訳をし、平謝りに頭を下げましたが、許してくれるわけもなく、ボン市街.jpgその場で56ユーロの罰金を払わされました。』

『それは、お気の毒。それでボンには行ったのですか?』とM君。

 『ええ、行きました。一緒に乗っていた同僚には罰の悪いところを見せてしまいましたけど、観光してお土産を買う約束になっていましたから。でもその日は、一歩間違えば罰金ではすまない事をしてしまいました...』


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