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マレーシア出張(KL2) [海外雑記]

 翌朝は、ホテルの庭.jpg7:30にモーニングコールを頼んでいたが、昨日午前2:00頃寝たに関わらず、その日は鳥の声で目が覚めた。マレーシアの朝は、赤道に近いため年間を通して7時前後と変わらない。顔を洗い、朝食を食べにレストランに向かったが、明るくなってから見るホテルの庭はプールを中心に広々としており、よく手入れされた花壇には、珍しい熱帯の花々が咲いていた。

 レストランもその庭の横にあり、テント風に造られた高い天井にはぐるりと高窓が配置され、まだやさしい朝の光が室内に差し込んでいた。私が席に着くとまもなく、長い柄の大きな網を持ったボーイが現れ、天井を見上げている。ホテル庭の花1.jpgその目の先には建物に迷い込んだ野鳥が、高窓にぶつかっては弾かれ、またぶつかる様が見て取れた。その様子を朝食を食べながら見ていた私は、改めて自分が被災した日本には居ないことを感じた。

 その日は、ホテルから20分ほど離れた会社を訪問し、午前中の打合せを済ませた後、昼はSさんの誘いで近くのキャンティーンに行くことになった。キャンティーンではSさんが、バク朝食のレストランにて.jpgテーをはじめ比較的日本人の口に合う料理を数皿注文してくれた。私は、バクテーがあまり好きではなかったが、KLのバクテーは美味しいとも聞いていたので、テーブルに出されたバクテーをスプーンですくい一口食べてみた。しかしその味は私の予想を外し非常に美味しく、私はSさんに、『美味しいですねバクテー、ペナンとは違います。』と感想を述べた。Sさんは、『そうでしょう、ここのバクテーは特に美味しいですよ、そのドライバクテーも食べてください。』と進めてくれた。私は進められるまま、ドライバクテーも口に運んだが、さらに美味しドライバクテー.jpgいのに驚いた。

 食事をしていると、どこからか甘いにおいが漂ってきた。ふと振り向くと、後ろのテーブルでドリアンを食べている。『ドリアン売っているんですね?』とSさんに聞くと、『ええ、まだ少し早いですけど売っています。食べますか?』と聞き返してきた。『ええ、大好きです。』と答えると、『待っていてくだドリアンの店.jpgさい。』と云ってSさんは、外に見えるドリアンの店に歩いて行き、暫くして大きなドリアンを1つ持ち帰ってきた。

 果物の王様と言われたドリアンは、外皮は硬い棘で覆われ、強烈な腐敗臭があり、ホテルや機内には持込み禁止となっているフルーツだ。また、飲酒しながら食べると死ぬと云われており、私もペナン在住時代は、何度もローカルの人達に注意されたが、幸いまだ死んでいない。そのドリアンを私は二つに割り、中に入っている種子を口に入れた。ドリアンの中身.JPG甘いクリーム状の果肉は、食べた瞬間いいものだとすぐ分かった。私はSさんに、『とても美味しいですこのドリアン、高かったのでは?』と聞いてみた。Sさんが、『一番いいのを買ったので70RM(約¥1800)でした。』と答えたのを聞いて、同僚のS君が、『ええ~高いですね、ここの昼食代より高いのでは!!』と頓狂な声を上げた。

 


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