懐かしきベルギー (ドイツ デュッセルドルフ) [海外雑記]
『郊外でネアンデルタール人が発掘されたデュッセルドルフは、車でケルンと30分ぐらいしか離れておらず、ブリュッセルからはケルンと同じ高速E40を使い、アーヘンから高速44に入れば行けます。』
『日本から出張者が来たとき、デュッセルドルフのカーニバルを見に行った事があります。この街のカーニバルはケルンと並んで有名で、前年の11月11日11時11分、カーニバルの精霊ホッペディッツの目覚めとともに開幕します。しかし翌日から年明けの1月5日まで休みとなり、2月の街中をめぐる山車のパレードでクライマックスを迎えます。女性が仮装して市長舎に押しかけ、1日街の支配権を握り、男性のネクタイをハサミで切ったり、男性にキスする女性無礼講の日もあります。』
『その日はネクタイしないほうがよさそうですね。キスはされてもいいですけど。』とM君。
『そうですね。それ以外に、男性が女装して市内のメインストリートを駆け巡る障害物競走や、仮装行列、ビール樽運び競争などもあります。でもカーニバルのメーンイベントでは大パレードで、デュッセルドルフの中心街を5Kに渡り何十台もの山車や、楽隊が口々に“Helau”と挨拶を交わしながら賑やかに練り歩きます。お菓子やおもちゃ、テイッシュや飴などたくさん投げてくれます。』
『面白そうですね。』と再びM君。
『ええ、カーニバルはドイツ最大の行事ですから。でも少し行き過ぎな所もあります。街中に置かれたスピーカーから大音量でダンスミュージックがかかっているのはいいのですが、皆ビールを飲むので、街中ビール瓶の欠片が散乱しているんです。とても環境に熱心なドイツとは思えません。』
『その日は、夕暮れを迎えてから帰路に付いたのですが、ドイツの高速道路(アウトバーン)は照明が無いのでヘッドライトの明かりを頼りに走ります。ところどころに鹿注意の標識が見えますし、アウトバーンとは云え、暗くなるととてもスピードは出せません。ドイツの国境を越えベルギーに入った時分かるんですが、ベルギーの高速は日本のように明るいんです。ドイツへ行った時は、いつも国境を越えた瞬間、ああ~わが街に帰ってきたという感じを持ちました...』