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懐かしきベルギー (ドイツ アウトバーン) [海外雑記]

 『ベルギーで覆面パトカーに捕まった後、そのままドイツの国境を越えたのですよね』とM君。『ええ、ドイツの国境を越えると、E40は時速制限無しのアウトバーンになります。アウトバーン.JPGアウトバーンは、スイス、フランス、オーストリア、オランダ、チェコ、スロバキア、デンマーク、ポーランドなどの国々と繋がっています。ナチス政権下にヒットラーの指示で、高速走行に適したように設計されており、勾配は4%以内に抑えられ、航空機の発着も出来るよう舗装が厚く出来ています。一部は制限速度があるとはいえ、基本的には時速200Kでも300Kでも車の性能が続く限り、覆面パトカーが居ようと、白バイが居ようと、なんのお咎めもなく、罰金も取られない高速道路です。しかも全線無料で料金所もゲートもありません。』

 『フェラーリやランボルギーニ、メルセデスやポルシェ、BMWは、アウトバーンでも走らなければ意味が無いですよね。日本の道路で走っても、性能ぜんぜん出せない。』とM君。アウトバーン起工式で演説するヒトラー.jpg

『そうですよね、高級車の性能を出すにはアウトバーンのような道路がなければ宝の持ち腐れかも知れませんね。そうそう、アウトバーンを走行すると、意外と道幅が狭いと云う気がしました。多分スピード出しているから、そう感じるのだと思いますけど。』

 『ベルギーの国境を越えてアウトバーンに入ると、私はアクセル踏んで、160Kぐらいで走り続けました。メルセデス.jpgバックミラーを見ると遥か後ろに車が付いてくるのが見えました。ここはアウトバーンですから、覆面パトカーがいても大丈夫と思い、そのままスピードを維持して数分走っていると、ピカっと光った気がしました。何かなと思ってバックミラーを見ると、なんと、先ほど遥か後ろに見えた車がピタっと私の後ろに付いているではないでしょうか。その車、今度ははっきりメルセデスだと分かりました。メルセデスは左ウインカーを出して私に“道を譲れ”の合図をしています。私はあわてて、内側に車線を変更したところ、メルセデスは、あ!! と云う間に、おそらく200Kは出ていただろうスピードで私の車を抜き去って行きました。』アウトバーン出口.jpg

 『メルセデスが去った後、私はまた追い越し車線に戻り、今度はメーターが180Kになるまでアクセルを踏み続けました。さすがに180kで車を走らせると近くの風景は瞬時に流れ、少し恐怖感が出てきます。でも私はその状態で走り続けました。ふっと気づくと、既にボンの標識が出てきています。私は、出口に向かいスピードを徐々に落としだしました。出口はゆるいカーブになっています。さらに私はスピードをゆるめカーブにあわせゆっくりとハンドルを右に切りました。しかし、アウトバーンで死亡事故.jpgなんといくらハンドルを切っても高速出口のカーブが曲がりきれない。!!っと思い、ブレーキを思い切り踏みつけました。その瞬間、車と自分の体がぐるっと回っているのが分かりました。1回転半ぐらいしたのでしょうか、運が良いことに車は道路の壁すれすれの所でぶつからず止まっていました。』

 『大事故にならずに良かったですね。』とM君。

 『ええ、車が止まったとき、私と同僚は無言でお互いの顔を見合いました。』

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