懐かしきベルギー続編(グランプラス) [海外雑記]
M君は、私をホテルまで送って行かなければならないので、ビールの代わりに炭酸水のペリエを自分でコップに注ぎ、『ナガさん住んでいたアパートは、ブリュッセルでしたよね?』と私に尋ねながらペリエを一口飲んだ。
『ええ、昔万国博覧会のために建設されたアトミウムがあるエンゼル公園の近くでした。』と私が答えると、『ブリュッセルにはグランプラスがありますよね。』とM君が話を向けてきた。
『ええ、ブリュッセルには、中世の香り漂う市庁舎や職業別組合ギルドの美しい建物に囲われたグランプラスがあります。その周りには荘厳なゴシック建築の聖ミッシェル大聖堂や、ルーベンス、ブリューゲルが見れる王立美術館などもあり、元祖“小便小僧”もありますね。』
『1度行ってみたいな、ムール貝やワッフルも食べたいし。』とM君。
『バケツで出てくるムール貝やベルギーワッフルも有名ですけど、ベルギーは、チョコレートやビールでも有名ですね。日本でGodivaと云えば皆知っていますが、それ以外にもGallerやMary、Cote d‘Orなど幾つか王室ご用達の美味しいチョコレートがあります。ビールはベルギーが世界一種類が多いって言われています、約800種類あるそうです。ブリュッセルのレストランやカフェでは、水(ミネラルウオーター)よりビールのほうが安いんですよ。』
ブリュッセルの説明をしている間に、私はある事をふと思い出しM君に、『そうそう、グランプラスの小便小僧は有名ですけど、結構知られていないモニュメントがあります。グランプラスを挟んで反対側に、なんだかわかりますか?』とM君に質問した。
M君が、『わかりません、なんだろう、教えてください。』と答えたので、『なんと“小便少女”があるんです、“小便小僧”と反対側、ブシェール通りの路地に。私も見ましたが、あまり関心できなかったな。』と云うと、『なぜですか?』とM君。
『しゃがんでるんですよ、まあ当然ですけど、それに顔がなんとなく東洋人でした。何か人種差別みたいな感じを持ちました、考え過ぎかも知れませんが。』と答えると、『それはあるかも知れませんね、オランダ人もヨーロッパでは反日感情強いですから。』とM君がうなずいた...