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オランダ [海外雑記]

 ハンガリーからの帰り、仕事の都合でオランダに寄ることになった。Schiphol空港.jpgオランダを訪れるのは初めてではなく、数年前にベルギーに半年滞在していたとき、何度か車で来た事がある。オランダといえば風車とチューリップは有名だが、農業だけでなくダイヤモンドの研磨技術は有名だし、フィリップスなどの多国籍企業もオランダが本拠である。

 運河Amsterdam.jpg私をスキポール空港まで迎えてくれたのは、オランダに単身赴任している後輩のM君だった.。彼は昨年からオランダのユトレヒトに住んでいるが、赴任前は私と同じ職場で仕事をした仲である。『お疲れさま!!』と云ってにこりと微笑み、私の旅行バックを持ってくれた。到着ロビーから外に出ると旅行バックを私に戻し、『チョッとここで待っててください』と云って小走りに駐車場へ向かって走って行った。

 堤防.jpgアムステルダムからユトレヒトまでは30K、車で約40分ぐらいだが、以前車でアムスまで来たときはスキポール空港近くで、飛行機が車の真上を交差して移動するところを見た記憶がある。また6車線の高速道路が割れて上がる跳ね橋があり、その時間にあたって待たされた事もある。

 『久しぶりですかオランダは?』とM君に聞かれ、『ええ、懐かしいですね』と何気なく答えた後、『もうオランダには慣れましたか?』とM君に聞き返した。『う~ん、全体的にのんびりとして良い国なんですけど...』と意味深に答えるM、『単身赴任では退屈でしょう』と畳み掛けた。跳ね橋3.jpgするとM君は、『ご存知のように、この国では特に生活するうえで困ることはないし、休日は美術館や観光地を回ってそれなりに楽しんでいます。何といっても画家ではレンブラントやゴッホを生んだ国で、音楽ではロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団を有する国ですから。たまにはコンサートへも行きます。あとはゴルフかな』との答えが帰ってきた。『オランダのゴルフ場ってアップダウンがなく平坦でしょ?』と聞くと、『国土の1/4をダムで干上がらせて作った国ですから、国中平坦ですよ。そんな国のゴルフ場なので易しいかと誰しも考えるんですが、アップダウンが少ない反面、池が多いんですよ。さすが運河の国ですね。』とハンドルを握り、目は前方を見据えたまま苦笑いした。飾り窓Amsterdam.jpg

 『そういえばこの国、日本では法律で禁止されていることも、許されているものがありますよね』と話を向けると、『ええ、たとえば売春は合法的に行われているし、大麻も限られた店では認められていますね。アムスには有名な飾り窓もあるし、ユトレヒトでも地元の人相手のボートハウスがあります。飾り窓は私も見に行ったことがありますが、ショーウインドーに生身の女性が下着姿で立っている。女性を照らすライトも特別なんですかね、綺麗なんですよ』とチラッと私を見て続ける、『日本とはまったく考え方が違いますね。ミッフィー2.jpg彼女達は自主的に商売をしており、立派なサービス業なんですね。感覚的には食事を提供するレストランと同じなのかな、お腹が空いている人がいるから食事を提供する。だからこの国では性犯罪も少ないようですし、彼女達には定期的なチェックが行われているので性病の感染率が低いんだそうです。』 私がなるほどとうなずくと、『いろいろな考え方の人がいますから、この国では法律で無理に縛らず、個人の責任に任せているんですよね』と説明してくれた。

 そんな話をしているうちに、車はミッフィーで有名なユトレヒトのリングに入り、ホテルに近い出口へと向かっていった。(続く)


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