香港、深センイミグレ事情 [海外雑記]
一昔前は、週末ともなると香港から中国へ行く香港人で混雑していたイミグレが、最近は状況がすっかり変わり、中国から香港に行く中国人が増えている。何でそうなったかと言えば、勿論中国人の裕福層が増加してきたためだが、今回の出張ではこの状況の変化に気づかず偉い目にあってしまった。
中国シンセンからの帰路、ホテルからダブルライセンスの車で香港空港に向かったのだが、中国から出国するイミグレで運転手から、『歩いてイミグレを通過してくれれば、早く越えられるので歩いてください』といわれ、『了解!!』と軽く同意してイミグレに向かったところ、とんでもない雑踏に巻き込まれてしまった。イミグレは建物に入る前に既に人で溢れており、一歩も前に進めない。さてさてどうするかとおろおろしていたところ、なにやら怪しい男が話しかけてきた。 最初はぺらぺらと広東語で話しかけてきたが、こちらの中途半端な反応を見て英語に変えてきた。どうも話の内容は、100元出せばイミグレに早く行けるように案内すると言っている。よくよく見れば、腕にイミグレ管理官のような腕章をつけている。でも、ちょっと怪しい。少し考えている間にこの男、他の中国人を誘っている。その中国人は渡りに船でこの男の誘いに乗った。それなら死ねばもろともと、こちらも同意。
男は早々に我々を誘導してひとごみの中を掻き分けるように歩き出した。見失ったらまずいと、必死で付いていく日本人と中国人。男は一端外の階段から2階に上がり、建物の中に入っていった。早足で付いていく日本人と中国人。建物に入った男は、建物の中を突っ切り、建物の中の階段を1階へ下りた。降りた場所は、なんと、なんとイミグレのフロアー。男はそのまま、我々を外人用のイミグレ窓口に案内し、そこで案内料を要求。無事雑踏を抜けて、イミグレまでたどり着き、安堵した我々は素直に100元を男に手渡した。男は片言の日本語で『ありがとう!!』と言った後、正面に居たイミグレ係官と少し話した後、そそくさと元来た道を次の客を求めて去っていった。
この100元(1500円)は、高かったのか、安かったのか。。。。。。。。断れば何時間もイミグレで並ばされたと考えれば、やはり安かったのだろうと自ら納得。それにしても、さすが何でも商売にするこの民族は恐るべし!!
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